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歩行や駆け足以上の速度を人力で出すという発想を最初に残した人物はレオナルド・ダ・ヴィンチと言われています。
彼の残したメモには自転車のデッサンが残っています。このデッサンは前後輪が同じサイズで、前輪をハンドルで操り、後輪をひも状のものでペダルとクランクを介して駆動させるという、現在の安全型自転車に通じる画期的なデザインでした。
しかしながら、この発想力は実現するに至りませんでした。







◇ドライジーネ◇

実際に製作された自転車の始祖とされるものとして、1817年にドイツの発明家カール・フォン・
ドライス男爵によって発明されたドライジーネ(Draisine)が知られています。


前輪後輪が同径ながらもクランクやペダル、チェーンなどはついておらず、足で直接地面を
蹴って走るものでした。


◇ベロシペード◇

1860年にはフランスでミショー型が発明されました。
これは現在の小児用の三輪車と同じようにペダルを前輪に直接取り付けたものでした。


オリバー兄弟がピエール・ラルマンの発明に商機を感じ取り、ピエール・ミショーと組んで製造
販売を始めたものです。(英国ではボーンシェイカー、日本では「がたくり」とも呼ばれました。)


◇ペニー・ファージング◇

英国のジェームズ・スターレーが1870年頃に、スピードを出すために前輪を巨大化させたペニー・ファージング型自転車を発明しました。
スピードが出て、デザインも洗練され、スポーツ好きの紳士の間で好評を博しました。


この当時は自転車レースが盛んであり、スピードを追求するために、ペニー・ファージング型
自転車の前輪はどんどん拡大し、大きなものでは直径が1.5mを越えるようになりました。


日本にも輸出され「だるま車」と呼ばれました。
これはレース用には人気がありましたが、通常用としては乗車が困難であり、安定性が悪く転倒すれば頭から落ちるようなものでした。


気軽に乗れるようなものではありませんが、このタイプで長距離のクロスカントリーライドまで
おこなわれたことから、スポーツ用としては、かなりの力を秘めていた仕様でした。


◇ローバー安全型自転車◇

1879年にローソンによる後輪チェーン駆動車の発明がなされ、1884年、ハンバー、マッカモン、BSAなどがチェーンで後輪を駆動しより低く長い格好となった自転車の販売をはじめます。


ジェームズ・スターレーの甥ジョン・ケンプ・スターレーが1885年に「ローバー安全型自転車(Rover Safety Bicycle)'」として販売を開始します。


これは車体の中心付近にペダルとクランクを設け、後車輪とチェーンで連結することで動力を
伝える現在の形で、危険なペニー・ファージング型に対して「セーフティ型(安全型)」と名前を
つけて販売されました。


この時点でペニー・ファージング型は「オーディナリー型(普通型、従来型)」と呼ばれセーフティの先進性を引き立たせるような名称とされました。
このローバー安全型自転車が現在の自転車の原型とされています。


その後、セーフティ型にフリーホイールやダンロップが発明した空気入りタイヤが装着され、現在の自転車がほぼ完成されました。


◇現在◇

高度成長期には日本の自転車輸出量は世界一となり、世界中で日本製の自転車が乗られて
いました。


現在では円が強くなったことで自転車の輸出は激減し、中国製を主とした外国製自転車が日本の市場に多数、出まわっています。







◆ロードレース◆

ロードレースには多様な開催形態が存在しています。
「勝利を争う主体は集団か個人か」「レースは1日で終了するか否か」「争われるのは着順か走破タイムかポイントか」という要素の組み合わせによって、様々なレースが構築されています。


最も有名な「ツール・ド・フランス」では、


個人総合優勝(レース全体を通しての走破タイムで争われます)
ステージ優勝(ステージごとの着順で争われます)
チーム総合優勝(レース全体を通してのチームの走破タイムで争われます)
ポイント賞(レース全体を通してのスプリントポイント獲得数で争われます)
山岳賞(レース全体を通しての山岳ポイントの獲得数で争われます)
新人賞(開催年に25歳以下の誕生日を迎える選手限定でレース全体を通しての走破タイムで争われます)


という6つの賞金争いが展開されています。


さらにこういった大レースでは、いかに印象深い走りを見せるかによってチームのスポンサー
獲得や選手個人の次シーズンの契約状況も異なってくるので、上記6つのタイトルに絡まない
選手やチームであっても、時にタイトル争いをしている選手やチーム以上に本気の走りを見せることがあります。


かくして、大きなレースでは全ての選手が優勝目指して疾走するのではなく、それぞれが個人やチーム単位でいくつかの戦略目標を設定し、それに向かって最善を尽くすという状態が発生します。


こうした参加主体による戦略目標の相違は、局面局面での「呉越同舟」状態を作り出します。


例えばステージ優勝を狙って逃げ集団を形成した選手たちは、所属チームは異なってもゴール直前までは協力しあうのが基本です。


しかし、その一方で、こうした逃げ集団の中に総合優勝に絡みそうな選手が入った場合、その
選手と総合優勝を争う選手を抱えるチームの選手が逃げ集団に加わっても先頭交代には参加
しません(協力体制には加わりません)。


このように、複雑な利害関係が生み出すダイナミックな戦況の変化が、「ツール・ド・フランス」のような大レースの醍醐味です。


一方、アマチュアのレースや小規模なレースでは単純な個人総合優勝争いしか発生しません。


ロードレースの競技規則は国際自転車競技連合(UCI)によって決められていますが、レースの距離・ステージレースにおけるステージの構成やポイントの配分などは、レースの主催者が決定しています。







◆先頭交代◆

ロードレースでは走行中の空気抵抗による体力の消耗が非常に大きいため、単独で走りきって勝利するのは困難です。


そのため、必然的に集団を形成するようになり、他の選手を風よけにして体力の消耗を減らす
など、選手間で協力することも多いです。


その際、数人から十数人の選手が順番に先頭を走って他の選手の風避けとなり、他の選手の
体力回復(心拍数や乳酸値の低下)を助けるという戦術が採られます。


大集団から抜け出した異なるチームの数人がトップ集団を形成して逃げ切るために協力し
合ったり、そのトップ集団を追いかけるために大集団に残ってしまったチーム同士が協力して
先頭交代をし、大集団の速度を上げて追い上げることもあり、先頭交代は必ずしも同じチーム内で行われるとは限りません。


ポイントの獲得からシリーズ優勝まで、様々な思惑や戦略が絡むのが先頭交代です。


◆エースとアシスト◆

チームにはエースとアシストという役割分担が明確に存在しています。


エースは最終的にレースの勝利者となることがチーム内の役割であり、アシストはエースを勝利に導くための他チームの牽制、風よけ、補給食や飲み物の運搬などを行います。


エースが獲得した賞金はアシストも含めて均等に分配されることが多いとされます。


ゴール前では、アシストが数名で順に風よけをしてエースを引っ張って、ゴール前数百メートルでエースが最終的に飛び出すというシーンも頻繁に見られます。


このシーンでは数名の選手が縦に並んで走ることを列車に見立て、トレインなどと呼ばれます。


エースはレースごとに設定され、通常、チームはシーズン中の全てのレースを勝ちに行くことは無く、チームの本拠地や所属選手によって重視するレースを決めています(自国の大レースは当然重視する他、所属選手の脚質によっても狙うレースは異なってきます)。


チームが重視するレースではチーム内の最有力選手をエースとして起用するが、小さなレースやあまり重視しないレースでは、普段アシストに回っている選手がエース役を務めることもあります。


またレース中にエースにアクシデントがあった際には、アシストの中の最有力選手がエース役を引き継ぐ場合もあります。





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