スノーボード |
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スノーボードのすべて |
〜スノーボード〜 ◇スノーボードの歴史◇ 1800年代にすでに1枚の板で雪山を滑っていたとも言われていますが、一般には1965年に アメリカ合衆国で生まれた「snurfer(スナーファー: snow とsurfer の合成語)」と呼ばれる 雪上サーフィンの玩具などが起原とされています。 これは、非常に小さな合板の板に紐をつけバランスを取り、まっすぐに斜面を滑り降りるだけの乗り物で、その形状ゆえに主にスキー場・ゲレンデなどで楽しまれていました。 その後派生する初期のスノーボードは、板の面積が大きく、降雪後に山に登り、 新雪をサーフィン感覚で滑り降りるもので、スノーサーフィンと呼ばれました。 滑走面から飛び出したフィンが付いており、圧雪されたゲレンデでは上手く滑ることができませんでした。 1970年代初め、ユタ州ソルトレイクでドミトリエ・ミロビッチによって設立された ウインタースティック社のカタログには「30cm以上の深雪が必要」と記されています。 スノーサーフィンは、その後派生する多くのスノーボードメーカーにも大きな影響を与えます。 1977年にはジェイク・バートン・カーペンターが、「バートン・スノーボード」社を設立し、 1980年代中頃にゲレンデを滑る事が出来る道具を開発すると同時に、大量生産の体制を築きます。 1990年代に入り、当時若者に人気があったスケートボードのイメージと重なり、 爆発的ブームとなって産業として育ってゆきます。 現在はロシニョール、サロモンなどのスキーメーカーも多くスノーボード業界に参入しています。 1998年の長野冬季オリンピックより、アルペンスタイルのパラレル大回転、 フリースタイルのハーフパイプが正式種目となります。 2006年のトリノ冬季オリンピックより、スノーボードクロス(ボーダークロス)が正式種目となり、 トリノでは、予選は1人ずつ2本滑り、早いタイムを取るタイムトライアル方式、 上位32名が残る決勝ラウンドは4人が一度にスタートし、上位2名が次に進める形式です。 このほか、ワールドカップでは大きなジャンプ台を用いて空中での複雑なトリックを競う ビッグエアーがあり、日本ではトヨタ・ビッグエアーやエクストレイル・ジャムが 代表的な大会として毎年開催されています。 また、ハーフパイプはワールドカップ競技になっていますが、ほかのスポーツのワールドカップが世界最高レベルなのとは異なり、アメリカ合衆国で行われる賞金レースXゲームズの方が 競技レベルが高いと言われます。 また、「国のために大会に出るのではない」とする意識から、オリンピックのハーフパイプ競技は競技者から嫌忌されることがあります。 また、現在スノーボードと呼ばれるものとは別に1970年代まで、同じく「スノーボード」という 名称の雪上を滑るボブスレーのような競技が存在していましたが、一般には普及しませんでした。 ![]() ◇日本でのスノーボード◇ 日本では、1970年代後半からいくつかの小規模なメーカーが興されましたが、 田沼進三によって設立された「MOSSスノースティック」は「MOSSスノーボード」として、 現存する世界的古参メーカーとして知られています。 1980年代初頭から各種スノーボードが輸入されはじめましたが、スキー場は相継いで スノーボードを滑走禁止にしてしまいます。 ターン孤の大きさや性質が違うスノーボードとスキーでの接触事故が多くみられたという理由や、初級者が多く、装着場所などのルールやマナーが整理されていなかったスノーボードが、 スキーヤーにとっては危険で邪魔であったからという理由が大きいです。 スノーボード禁止としたスキー場でも、スキー場が実施するテストを受検し、 ライセンスを取得すれば滑走できるようにする所も増えていきました。 その後、スノーボーダーの技術向上などによりライセンス制を廃止するスキー場が増えました。 バブル期にはスキーが大流行し、週末になると1台のリフトを数時間待つということもありましたが、時代は移り変わり、ゲレンデに足を運ぶ観光客の減少と年々増加するスノーボード比率も 受け入れなくてはならないという、スキー場の経営的側面も影響しています。 長野県の老舗スキー場などでは、事故が多いスノーボード解禁には消極的でしたが、 現在はスノーボードを全面滑走禁止にしているゲレンデはほとんどありません。 近年では、パークと呼ばれるキッカーやレール、ハーフパイプといったスノーボード向けの施設を導入するスキー場も多くなり、多くのスノーボーダーの人気を集めています。 現在のスノーボード事情で特徴的なことは、世界的にも、フリースタイルがアルペンスタイルより多く一般的であることです。 また、日本は、北米、欧州と比較して用具の普及率が突出して高く、自前の用具を用意する人とレンタルを利用する比率は8:2と言われ、これは北米、欧州の全く逆です。 このため、レンタルスノーボードにおいては後進国といわれています。 日本では競技団体が日本スノーボード協会(JSBA)と全日本スキー連盟(SAJ)に分かれており、長年にわたって対立しています。 対立の根源はスノーボードそのものの位置づけで、SAJが「スキーの一種目」としているのに 対し、JSBAは「スキーとは無関係の競技」としていることにあります。 冬季オリンピックにおいてスノーボード競技が加わった際、国際オリンピック委員会(IOC)は 国際スキー連盟(FIS)を統括団体と決定したため下部団体となっているSAJに選手登録した者でなければオリンピックには出場できなくなりました。 そのため現在、オリンピックではスキー競技というくくりの中にスノーボード競技があります。 ![]() ◇スタイル◇ 〜フリーライディング〜 用具はアルペンスタイル、フリースタイルどちらでも構いません。 通常のゲレンデで滑走するスタイル。 「グランド・トリック」を含ませる場合もあります。 〜バックカントリー〜 用具は主にフリースタイルを使用します。 板を担いで冬山登山のように自力で雪山を登ったり、リフトやヘリコプターを利用して 斜面の上方へ向かい、スキー場のエリア外の自然の雪山を滑るスタイルです。 スキー場のように管理されておらず、スキーパトロールの範囲外での滑走となるため、 滑走技術だけでなく、雪崩のリスクマネジメントなど、安全に関わる知識を学ぶ必要があります。 なお、エクストリーム、最近ではビッグマウンテンなどとも呼ばれます。 〜フリースタイル〜 用具は主にフリースタイルの用具を使用します。 キッカーを用いたワンメイク・ジャンプ、ハーフパイプ、ハンドレールなど、 主に設備を利用するのが特徴です。 例外的に施設を使用しない、「グランド・トリック」と呼ばれる滑走技術も一般にはこの中に 入ります。 〜スノーボードクロス(SBX)〜 用具はアルペンスタイル、フリースタイルどちらでも構いません。 人為的に作られたキッカーやウエーブのあるコースを滑走し、タイムを競います。 大会では、複数名が同時に同コースを滑走します。 競技者同士の接触、転倒がよくあるため、ヘルメットなどのプロテクターを着用する場合が多いです。 〜アルペンスタイル〜 用具は主にアルペンスタイルの用具を使用します。 ここでは、フリーライディングと特に分けて、スラロームや大回転競技などの旗門競技。 大会の滑走時には一般に空気抵抗の少ない服と、特にスラロームでは旗門接触時の衝撃を 和らげるために、前手や前足にプロテクターを着用します。 ![]() ◇道具としてのスノーボード◇ 現在の普及しているスノーボードで、滑走する際に雪と接する面を滑走面(ソール)と呼びます。 滑走面の両サイドにある金属部分をエッジ、進行方向に当たる先端をトップまたはノーズ、 反対側をテールと呼びます。 ツインチップ・ボードにも厳密にはトップとテールは存在しますが、外見上はほとんど違いがありません。 スノーボードはビンディング(バインディング)という器具によってブーツとつながっています。 用具には大きく分けて2種類存在しています。 〜フリースタイル〜 アルペンタイプに比べると、幅広で長さも短めのものが多く、どちらを前にしても滑れるよう、 板の前後とも、しゃもじ状になっています。 ビンディングは、板の進行方向に対して横向き(90度前後)に取り付けられ、操作性が高く、 比較的軽量なストラップタイプのものと、スキーのように踏み込んで履く、ステップインタイプがあります。 ステップインタイプは登場当時は話題を集めましたが、一般的なストラップタイプより 滑走時のレスポンスが悪い、雪が詰まる、などの問題点が未だ完全に解決されているとは 言えず、最近ではほとんど売られていません。 ブーツは、紐で編み上げたり、ダイヤルを回して金属ワイヤーで締め上げる、 アルペンタイプより柔らかいソフトブーツを使用します。 素材は、昔は革を使用したものが多かったですが、最近では剛性や耐久性の点から、 化学繊維が多く用いられるようになりました。 フリースタイルという名の通り、ハーフパイプやレール、キッカーなどを利用して、 数々のトリック(技)を習得する人も多いです。 冬季オリンピック、スノーボードハーフパイプ競技で用いられます。 〜アルペン〜 アルペンボードは、フリースタイルに比べてスリムな形状で、トップは半円形状、 テールは板に対して垂直にカットされているため、一般に外見ですぐに前後が認識できます。 元々は旗門競技用に開発されたため、滑走安定性が高く、正確で高速なターンを得意としています。 ビンディングは、フリースタイルよりやや前向き(45度前後)にセットされ、 従来の手で締めるタイプと、踏み込むだけのステップインタイプがあります。 ブーツはスキーブーツと同様の樹脂で成型されたハードブーツを使用しますが、 スキーブーツと比較して前後方向に柔らかめに作られています。 また、板を倒しこんだときに雪面と接触し難いよう、つま先、踵部分が斜めに削られています。 冬季オリンピックスノーボード大回転競技で用いられます。 ![]() スノーボードは一般的にスキー板と同じ技術によって世界のいくつかの工場で 大量生産されています。 現在のスノーボードの製造方法は、80年代後半よりスキー工場での製造技術を取り入れ、 技術的に急激に成長しますが、多くがスノーボードを一事業としているために投資が進まず、 海外メーカーの技術的優位は続いています。 日本ではヨネックスが独自のカーボン技術をもち、またオガサカスキーでは多くの国産メーカーのモデルが生産されていますが、海外のメーカーが量的主流であることに変わりはありません。 世界的にスキー・スノーボード製造工場が数社に集約されており、 多くのメーカーがそれらの工場に生産を委託しているためです。 スノーボードの生産技術は各工場が独自の技術でしのぎを削っていますが、 それはスキーにおける各工場とメーカーの技術提携に見られるものと同じです。 一般に流通するボードにはほとんど性能の差はなく、乗り心地の好みによるところが大きいです。 一方、昔ながらの職人的技術で個性的な上級者向けのボードも少量生産を続けているメーカーも存在します。 製造技術は独自のものを持っている場合もありますが、多くは職人の手工業的スキー製造技術で生産しています。 大量生産製品と違い、細かな改良が出来るといった小回りが得意なため、 大手メーカにはない独自な形状や性能を持ったボードが生産され、 マニアを中心に比較的高価な価格で流通しています。 スノーボード厳選リンク |
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