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サッカーの起源◇

足でボールを蹴る遊戯は、考古学的には、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマから
足でボールを蹴る人物のレリーフが発見されています。


中国では戦国時代から足で鞠を蹴りあう蹴鞠という遊戯が存在しました。
また、戦場で兵士が敵兵士の生首を蹴って遊んだのが起源という説もあります。


◇イングランド◇

近代サッカーの起源は、中世イングランドで「フットボール」として行われていた、村同士で1つのボールを互いの村の決められた地点まで運んでいく遊び(あるいは宗教行事)です。


いつ、どのような目的でこのような催事が始まったかは明らかではありませんが、
類似の催事はヨーロッパ各地で行われていました。


ルールは無いにも等しく、手や身体の使用に関する制限も参加人数の規定もありませんでしたが、多くの地域に共通して「一点先取したほうが勝ち」というルールが採用されていました。


明確なルールがないため、勝利に固執するあまり互いの妨害行動も頻発し、
決められた地点にボールを持っていくまで何日も試合が終わらないという事態が度々ありました。


死傷者の発生や他人の財産を損ねる事もしばしばあったため、
時の国王がしばしば「フットボール禁止令」を発しています。
イングランドの一部地域では現在でも、このクラシックなフットボールが祭典として行われています。


◇イタリア◇

15世紀イタリアでも、イングランドのフットボールに良く似た「カルチョ」(Calcio)という遊びが
存在しました。


この遊びがイングランドやフランスと決定的に異なる点は、農村地帯の広い空間でなく、
都市の限られた空間である広場で行われていたことです。


そのため自ずとフィールドが限定され、参加人数も限られたものとなり、簡単な役割や作戦も
決められていたようで、現在のフットボールにかなり近い存在であったと言えます。







◇サッカーの確立◇

フットボールやカルチョのような遊びは近世末までヨーロッパ各地で行われていましたが、
18世紀中頃から19世紀にかけて勃興した産業革命によって、
大量の工場労働者を生み出すために農村の共同体が崩壊させられると次第に廃れていきました。


農村の代わりにフットボールをレクリエーションとして受け入れ、
近代的な「スポーツ」として成立させたのがイングランドにおけるパブリックスクールです。


パブリックスクールでも当初は農村での遊びに近い形態で行われていましたが、
次第に子弟教育の一環のスポーツとして体裁が整えられていきました。


この時点でのフットボールは学校毎にルールが異なり、
他校との試合の際はその都度ルール調整のための話し合いが持たれていました。


しかし、これでは手間もかかる上、ルールに対する理解に齟齬を来たすため、
しばしばルール統一を目指した協議が行われました。


こうして1850年代までにはイートン・カレッジを中心とする「手を使うことを禁止するルール」と、
ラグビー・スクールを中心とする「手を使うことを許可するルール」との二大勢力に収束していきましたが、両者の間には依然として大きな隔たりがありました。


1863年、長きにわたる対立を解消しようと、ロンドンで最終的なルール統一を目指した協議が
開催されましたが、この協議は物別れに終わります。


ラグビー校の代表が席を立ち、遂に2つの競技(サッカーとラグビー)の決別が図られました。
これこそがサッカー誕生の瞬間でした。


同年に、「手を使う事を禁止する」ルールを主張していたパブリックスクールの代表者らによって、フットボール・アソシエーション( Football Association )が設立され、こうしたフットボールを協会式フットボール(Association Football)と呼ぶようになりました。


その省略形 soc に「人」を意味する -er をつけたものが soccer の語源で、
1880年代頃から使われているといわれています。


◇サッカーの伝播◇

イングランドのパブリックスクールで始められたサッカーは、パブリックスクールのOBを中心に早い段階からイギリス各地域(スコットランド、ウェールズ、アイルランド)に広まっていきました。


1872年には、最初の国際試合がイングランドとスコットランドの間で実施されました。


その後、1880年代までに、スコットランド、ウェールズ、アイルランドではサッカー協会が
結成されました。


19世紀後半のイギリスは世界中のあらゆる場所に進出する大英帝国であったので、
サッカーが世界中に伝播されるのに非常に都合がよかったのです。


サッカーは最初海外に進出するイギリス人が駐在先でプレーした事によって伝えられました。


1880年代末までには、ベルギー、スイス、フランス、ドイツといった西ヨーロッパ、中部ヨーロッパに、1890年代末までには東ヨーロッパや南米に、20世紀初頭にはアジア地域にも伝播しました。







◇サッカー大会の開始◇

イングランドでは、1872年に最初のサッカー大会となるFAカップが開始されました。
これは他の多くの国、地域でのカップ戦のモデルになっています。


FAカップでは最初アマチュアクラブや、大学チームが活躍していましたが、1880年代に入ると、生活保障を受けるプロフェッショナルプレーヤーが誕生し、これを主体としたクラブが上位を
占めるようになりました。


こうした国内強豪クラブを集めて実施されたのが1888年から始まったフットボールリーグです。


これはサッカーでは最初のリーグ戦で、多くの国、地域が自国のリーグ戦のモデルとしています。


◇プロフェッショナルの誕生と産業化◇

20世紀初頭までにイングランドでは完全にプロフェッショナルが主体となり、他の国、地域でも
これに追随しました。


アマチュアとプロフェッショナルの間で多少の軋轢があり、時期的な違いが見られるものの、
当時強豪国と呼ばれていた国・地域のほとんどは1920年代までにプロフェッショナルへの
移行を果たしています。


プロフェッショナルとなった彼等に払われるサラリーは当初ごく僅かなものであり、
これはパブ仲間内で出し合ったお金で遣り繰りする事は可能でした。


次第に選手へのサラリーが増大し、高額な移籍金で選手を集めるクラブが出現し始めると
小額の資本でクラブを運営していく事は難しくなり、クラブの運営はより大きな資本を持つ者の
手にゆだねられるようになりました。


最初は企業家、商人、医師といった地元の名士が名乗りを上げましたが、
1920年代以降になると次第にもっと大きな資本がクラブの運営に手を出すようになってきました。


フィアットの資本的バックアップを受けたユヴェントスや、
フィリップスのバックアップを受けたPSVアイントホーフェンなどはその一例です。


◇国際大会◇

サッカーで最初の国際大会は、オリンピックにおけるサッカー競技でした。
公開競技としては第一回のアテネオリンピックから行われており、
1908年のロンドンオリンピックで公式競技として採用されました。


オリンピックのシステムとサッカーのそれは互いに矛盾する点が幾つか見られました。


1920年代までに強豪国のほとんどがプロフェッショナルへの移行を果たしていましたが、
アマチュア憲章を掲げるオリンピック代表では最強のナショナルチームを結成する事は
不可能でした。


1904年に結成された国際サッカー連盟(FIFA)は、1930年からプロフェッショナルも出場可能なFIFAワールドカップを開始しました。


以降、アマチュア中心のオリンピックは急速に興味を失われていく事になります。
第二次世界大戦後には各大陸連盟が設立され、これらの下で大陸別選手権が
開催されるようになりました。


同時に、各大陸連盟はクラブチームによる大陸別選手権も実施しました。
ただしクラブチームによる世界選手権、FIFAクラブワールドカップが創設されるのは
21世紀を待たなければなりませんでした。







◇現在◇

サッカーはボール以外に特に重要な道具を必要とせず、ルールも単純なため、11人でチームを作り、グランドの上でプレーすると言う形態以外にも、様々な姿に形を変え、ラテンアメリカや
ヨーロッパを中心に老若男女を問わず、世界中のあらゆる地域でプレーされています。


世界中の殆どの国でナショナルチームが組織されている事はその現われの一つです。


母数が多いため、純粋な統計を調べる事は難しいですが、競技人口および国際的な認識が
最も高いスポーツの一つであるといえます。


この点に関してはFIFAは2001年の時点で、全世界200の国と地域でプレーされており、
競技人口は2億4000万人であるとアナウンスしています。


サッカーの祭典とも言うべきFIFAワールドカップは
オリンピックと並ぶ世界最大級のスポーツイベントとなっています。
参加国・地域数、スタジアムやテレビでの観戦者数などで、オリンピックを凌駕します。


サッカーに巻き込まれる人の数は膨大であるため、サッカーというスポーツは、その時代、
地域の歴史、文化やプレーする人々の考え方等を反映する一種の鏡となり、サッカーという
世界的な一つの共通語の上に立ってそれらの間にどの様な差異があるのかを如実に示す
一つの装置になっています。


このため、これらの反映される事柄や、差異の間隙から現代のサッカーには様々な社会問題が反映される事がしばしばあります。


◇様々なサッカー◇

現代のサッカーは11人集めてチームを作り、グランドの上でプレーすると言う制約を除けば、
ストリートサッカーやフットサル、ビーチサッカーと言う形態でもプレーされています。
この内、フットサルとビーチサッカーについてはFIFAによって世界選手権が開催されています。


20世紀中頃まで競技者は男性が中心でしたが、近年では女性の競技も認知され、
また、他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みが
なされてきています。





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